これは遊漁船業者を対象にした講習会で、例年2月頃に各地区で開催されています。
本日は用宗~大井川の事業者が対象で、もちろん、焼津釣舟部会の会員は全員出席!
業者向けの講習ですが、お客さんが聞いてもタメになる話も出てきますので、その辺りに絞って内容を紹介します。
ちなみに、本年はライフジャケットについて重点的に行われました。
1.静岡県担当職員の講演。
・ライフジャケット、もっと着てね。
県の現地調査の結果、着用率は平均45%だった。
外洋の方が波が高いせいか、着用率が高い傾向がある。
でも、波が静かだと思っていても、落水するときはする。
むしろ油断している分、落水する。
※県の調査船を見て、慌てて着用した場合も着用者にカウントしています。
・カッパの下に膨張式ライフジャケットを着ると、肋骨を折る。
落水センサーが作動しない場合があるほか、カッパ内部で膨張したライフジャケットに圧迫されて肋骨を折った事例がある。
・ライフジャケットを着ていない人は76%が死ぬ。
平成21年度第三管区海上保安部の数字として、
ライフジャケットを着ていると生存率72%
ライフジャケットを着てないと死亡率76%
着ていて亡くなった方は、落水した場所が外洋のため発見できなかった方が多いとのこと。
落ちてから着ようと思っても時既に遅し。常時着用しましょう。
・当たり前だが、立入禁止区域には入らない。
立入禁止区域になっているのは、「そこが危険であるから」というのが主な理由です。
お客さんの要請でも立入禁止区域には引き続き立ち入らないようにすること。
・船の揺れ、ベテラン釣り客でも素人は素人。
船の揺れは、その船の形状や大きさで異なるため、ベテランの釣り客でも、同じ船にずっと乗り続けている船主とは揺れへの慣れ方が弱いので注意が必要。
船に慣れていない者は、慣れた者からすると「何で?」というところでふらつく場合が多く、事故に繋がる。
以前救出された落水者曰く、「魚が釣れて後ろに踏ん張ったところ、誰かに背中を押されて落水した。」とのことで、綿密な検証を重ねた結果、本人が急に動いたために後ろの物にぶつかり、反動で前のめりに落水したというのが事実だった。
2.DVD講習
ライフジャケットの着用の注意点として、「ヒモをしっかり締めて体に密着させて着用する」というものがあります。
DVDには、実際にヒモ(ベルト)を締めずに落水した映像がありましたが、前のチャックは閉めていたにもかかわらず、落水の衝撃でジャケットが浮いてしまい、体を支えられなくなります。
また、膨張式の場合、落水してからセンサーが働いて実際に膨張するまで数秒、時間が空きます。
判っていても、実際に落水してみると、その数秒間で軽くパニックになってしまうそうです。
3.事務局、静岡県漁連担当職員の実演
膨張式ライフジャケットは、実際に膨らませてみて、笛などの場所を確認します。
ボンっと膨らむので、意外に大きい衝撃があります。
なお、膨張式の場合は、3年に1度、ボンベの交換が必要です。
4.おしまい。
いかがでしたでしょうか?
お客さんに関係するところだけ一部を取り上げて紹介しましたが、他にも遊漁船業者として、保険や注意義務等、お客さんの生命と財産を守るために必要な内容が盛りだくさんの講習でした。
本日受講した内容を肝に銘じ、全船、これまで以上に安全な船釣りを楽しんでいただけるよう頑張って参りますので、よろしくお願いいたします。